紹介所があってありがたかったことなど その2
母の入院先でMSW(メディカルソーシャルワーカー)さんから色々教えていただき、紹介所を紹介していただきました。
老健(介護老人保健施設)と有料老人ホーム(有料)の違い
老健と有料の違いですが、老健は療養することで在宅に戻すことが役割の施設なので、継続的に入所することはできないそうです。例えば6か月ごとに入所先を変えたりして、ずーっと亡くなるまで過ごす方もいるそうです。また、特別養護老人ホームは自立度が低い「要介護3」以上の認定が必要です。間質性肺炎で酸素必携となった母でも要介護は2でした。まあ、再度認定をお願いすれば3になったかもしれませんが、特別養護老人ホーム(特養)は最短でも6か月程度の待ちがあるので、もしその目的があるなら、老健で待ちをするしかないでしょう。
費用的には何といっても特養が一番安そうですが、例えば障害福祉の入所施設は「ユニット」という単位の中で各々個室が割り当てられますが、特養は病室の中にいくつかベッドが並ぶような相部屋タイプもあるようです。最近はユニット内に個室があるものも多いそうですが、必ずしもそうとは限りません。
結局、費用負担も考えましたが、個室はあったほうがいいので、有料老人ホームから選ぶことにして、紹介所を紹介?していただきました。
ちなみに最近ベネッセは介護事業も行っており、施設も沢山あります。私の家の近くにもあって、通りがかりに外から見えるのですが、とても素敵です。「有料老人ホーム」となるものですので、金額は施設によりまちまちですが、ちょっと私たちの年収で入所するのには手が届かなそうです。
紹介所で案内される
紹介所の打合せスペースに行くと、もう資料が準備されていました。
母の介護対応、酸素吸入が可能な施設ですと、必ずしもすべてのホームが対応になるわけではありません。資料には10か所程度の有料老人ホームのデータが乗っており、費用的にも何とかなりそうかなと思った2か所に紹介所を通じて見学を申し込みました。
1か所目は損害保険会社が運営しているホームで、内装はとても豪華でやや料金も高めでしたが、難点がありました。母は自分で安定して歩行ができないので「歩行補助器具」や酸素ボンベと同居だと車いすでなくては不自由だと思うのですが、この施設には十分な数の車いすなどがありません。
ご存じでしょうか。老人ホームなどに入所するとそこで介護サービスを使う前提になるので、車いすなどを介護用具として自分で借りる場合、介護保険が使えずすべて自費での対応となるそうです。
これでは負担がさらに増えそうです。
2か所目は住宅販売で有名な法人で最近では卓球選手のスポンサーもしている企業が運営する介護事業所で、何より母の自宅の近くにありました。施設的にも酸素吸入対応可能で、料金的にも可能な範囲だったのでここにしようとなりましたが、現在人員が不足していて受け入れは不可能なので、同一法人の別の事業所に当面入所することとなりました。代替施設は日勤看護師もいて、人員配置基準も1段階上でしたが、大体とのことで有料老人ホーム部分は、若干低い希望施設の料金となりました。
結果はとてもよかった
結果としては、酸素の対応もできて、日勤看護師も常勤のこの施設でよかったと思います。私は車がないのでこの駅から近い施設でよかったです。
紹介所への費用負担
不動産屋さんで部屋を借りると1か月分とか仲介料を支払います。紹介所を利用させていただくと、相応の仲介料(マッチング料?)が必要かと思っていました。費用は施設側が利用者の獲得費用として支払っているようです。まわりまわって利用者負担になるのでしょうが、介護施設に無知な私たちのような初心者にはとてもありがたい制度です。