気がかりさんの高校時代の学習について_その1
小学校時代は療育手帳の対象であった長男君もすくすく成長し、中学から高校に進学しました。
中学校の3年間はこれといったこともなく過ごせました。学校への通学時間も45分ほどとそれほど長くもなく、当初心配であった電車の乗り換えも何とかこなし、高校へ進学しました。
高校に進学しないパターンは2つある
偏差値的に進学校でもない、高校受験が心配だから中学から入学させてしまうパターンで、高校に進学しないパターンが三つあります。
一つ目は中学に欠席しがちで出席日数が足りず、卒業はさせてもらえたが高校進学は困難となり、通信制の高校を選択するパターン。長男君の同じクラスにもいらっしゃいました。
二つ目はスポーツに秀でて、スポーツ推薦を獲得し強豪校に進学したり、一貫クラスではなく高校からのクラスを再受験し、スポーツなどの部活動を評価されるクラスに進学するパターン。
三つめは小学校から中学受験段階で、公立中学には進学したくはないが、志望校には落ちてしまったパターンで、そういう子は中学の3年間大学付属高校受験を目指していたので、合格して転出する形です。なお、他高校を受験する場合には一貫クラスに戻ることはできないようでした。
長男君の場合、クラスで一番成績が良かった生徒さんが、いわゆる早慶の付属高校に進学しいなくなりました。なので、いつもテストで競争していたライバルと本人は感じていただろう方はいなくなりました。
そうするとふつー遊んでしまうかもしれませんが、いわゆるアスペ君は変わることができません。高校クラスに入ってもそのままのペースで勉強していくわけです。
つまり、中学時代に家庭学習の習慣がついていると、高校に入ってもペースが変わりません。そのままテストで毎回いい点を取れるよう頑張り続けました。
よくアスペルガーだと学習障害とかいろいろ言われますが、アスペ君のいい点は「変われない」ことです。きちんとペースをつくれれば、そのまま継続ができます。
通信授業をやってみました
いわゆる大手予備校の衛星通信授業というやつです。それを隣駅の教室に行って受講して、チューターさんが学習の方法にアドバイスしてくれるというもので、さすがにベネッセだけで高校一年まで来ましたが、心配で50万払って申し込みました。で、ベネッセの何倍も高かったけど、効果も何倍かといわれると疑問です。
アスペ君は自分のペースが大事です。決まった期間にコマ数をこなし、すぐに次の期間の案内書が届く、そのような相手のペースに巻き込まれるのはめっそう御免のタイプなんです。はっきり言ってうちの長男君についてですが、ベネッセさんのほうが自分のペースでできるので、何倍も効果がありました。ベネッセさんの困ったところは、毎年新人さんの教育なんでしょうか「学習の状況はいかがでしょうか」というお問い合わせ電話をいただくことです。「本人は勝手に自分のペースでやっています」としか言えません。
一度ベネッセは退会してしまいましたので、長男君は小学校の時の「難問ドリル」で印象の良かったZ会が良いというので、Z会の通信に申し込みました。2年の途中から卒業前までそのまま継続することになります。
ちなみに、Z会はかつては静岡で増進会という通信教育の会社でした。私もさかのぼること40年以上前高校3年の時にやっていました。当時は国公立を目指す生徒が多かったような気がします。不思議な縁で親子2代にわたり、増進会のお世話になりました。
ただしそのまま受験まで行けたかというのは、ちょっとずれた話になります。
ここからはその2で記載いたします。