気がかりさんの将来の進路としての就労移行支援に関する一考察

桜_北鎌倉で撮りました。 障害福祉サービス

個人の感想ですので、参考にとどめてください

就労移行支援とは

就労移行支援とは障害福祉サービスの一種で、24か月の標準利用期間の中で一般就労に向けた支援を行う事業です。
生活訓練とは非常に性格が似たもので、生活訓練が24か月の標準利用期間で日常生活が送れるように支援するもので、ちょうどそのあと就労移行に行くような感じですが、どちらか一方のみを利用する場合のほうが多いのかと思います。

三角形のピラミッドって知っていますか。一番下が日常の生活、リズムを整えることで、その上に一般就労に向けた訓練がある感じです。

24か月でやること

24か月は上限です。就労移行支援もいわゆる「就労系」のサービスですが、就労継続支援A型やB型が生産活動(お仕事)をやるのに対し、あまり生産活動は行わず、賃金や工賃もほとんどがありません。
主として講座と面談形式で、一般就労に向けた支援を行います。

よくゲームセンターのレーシングゲームをやると時間内に走り終えると「EXTENDED TIME」みたいのがあって、さらに時間が延長されるものがあると思うのですが、就労移行も24か月以内に「事業所の支援」によって就職すると42か月(最初の6か月は義務的支援期間で事業所は無報酬で行います)は「就労定着支援」というサービス利用ができます。

また、報酬も期限のあるサービスなので、就Bなどよりも高いです。(基本報酬で就Bが6:1の20人定員での工賃1万未満で590単位に対し就労移行は6:1の20人で定着率が3割未満で719単位です。)ただし、就職した後定着させることができないと報酬は下がっていきます。定着者がいないと479単位と就Bよりも安くなっていしまいます。

「事業所の支援で就職」

勝手に利用者が仕事を見つけてきて、採用されましたというのは、定着者ではないと考えられます。あくまでも採用まで事業所が支援(面談などを通しサポート)しなくてはいけません。

実際どうなのか

ここは、個人の感想です。放課後デイの紹介で見学会にも参加させていただき、また自分で調べてみたりしました。

個人的な感想としては、「大手が強い」ということです。
利用者の募集から、実際の支援、就職先の資料など大手がとても強いと思います。だって、支援の教材などはノウハウの蓄積が重要で、日本中で上位の事業所がかなりの数(支店)を持っています。また、実際に始めるにも、なかなかノウハウが集まらない気がします。

事業所によってはIT関係など独自の強い分野もあるのかもしれません。

就労移行支援にはもう一つの役割があります

就労系のサービスを使うためには原則として「就労アセスメント」を受けなくてはなりませんが、そのアセスメントは、支給を受けた方が就労移行事業所で受けます。これは、「就労選択支援」の導入とともに変更となるようです。

令和6年度改正で、これまで自治体によっては認められてきた、休職からの復職支援(リワーク支援)が、通知文に明文表記されました。

これからは、一般就労を目指すだけでなく、社会的な注目を集めている休職に対する支援も主要な役割になると思います。

以上が個人的な就労移行に関する一考察です。

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